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Native Speaker Myth|ネイティブ神話の解体:通じる英語の再定義

日本の英語が止まる最大の理由は、文法でも単語でもない。「ネイティブみたいに話せないなら話さない」という心理ブレーキです。 ここでは神話を壊し、実務で勝てる評価軸に置き換えます。

結論:英語は「ネイティブかどうか」ではなく、①意図が伝わる②誤解が減る③合意が取れる④再現できるが勝ち。

1) 神話は何か(なぜ強いか)

ネイティブ神話は、単なる憧れではなく、「間違える=恥」を増幅する装置です。 “ネイティブのように”をゴールにすると、学習は必ずこうなる:

  • 発話が遅くなる(完璧な文を作ってから話す)
  • 沈黙が増える(相手に合わせすぎる)
  • 会話が短くなる(逃げる)
重要:ネイティブ神話は、英語力の問題ではなく、出力を止める心理設計の問題。

2) 本当の評価軸(現場の勝ち方)

神話の評価現場の評価あなたの戦略
ネイティブっぽい誤解が少ない定義・数字・期限を確定する
発音が完璧聞き返されない最小セット(R/L, TH, B/V, 強勢)に集中
文法ミスゼロ意図が通る短文+確認質問で運用
語彙が多い動詞で動かすalign/confirm/clarify/commit などを型で
“ネイティブみたいに”ではなく、「誤解ゼロに近づける」が正解。誤解が減れば信用が増える。

3) 発音:何を直すべきか(最短)

発音は無限にありますが、実務で効くのは限られます。優先順位はこれ:

  1. ストレスとリズム(英語の“聞こえ方”を決める)
  2. R/L(意味が変わる、聞き返される)
  3. TH(thin/think、this/these)
  4. B/V(very/bury など混乱が出る)
※ ここは /foundations の音ページと連動。最短で“聞き返されない”に寄せる。
使える一言:
“Let me rephrase that.”(言い直します)
“Did you mean A or B?”(AとBどっち?)
“The key point is ___.”(要点は___)

4) 流暢さ:詰まっても強い話し方

流暢さは「速さ」ではなく、止まったときに回復できるかです。 重要なのは“回復フレーズ”と“短文設計”:

  • One second—let me think.
  • Here’s what I mean.
  • The short answer is ___.
  • The trade-off is ___ vs ___.
ネイティブも詰まる。違いは“詰まり方”だけ。詰まってもコントロールできれば強い。

5) 礼儀:丁寧さと強さを両立する

日本人は丁寧にしようとして弱くなる。英語は「丁寧+確定」が強い:

  • Could you confirm by Friday EOD?
  • To proceed, we need A, B, and C.
  • If we don’t receive it by ___, we’ll pause.
“丁寧”は語尾ではなく、相手が判断できる情報(期限/選択肢)を渡すこと。
Polite+Powerfulへ Clarifyingへ

6) 恥・完璧主義・自己像

神話の本体は「英語=人格評価」という錯覚です。 でも実際、国際現場はこう見ている:

評価されるのは英語力ではなく、
①問題を定義できる ②リスクを言語化できる ③合意を取れる ④約束を守る
“I’m not good at English.” は言わない。代わりに:“Let me make sure I understand.”

7) 30日プラン(神話から脱出)

期間やること勝ち筋
Day 1–7回復フレーズ20個+短文化沈黙を消す
Day 8–14確認質問(期限/範囲/責任)誤解を減らす
Day 15–21動詞10個を型で運用会議で主導権
Day 22–30書き換えドリル+実案件に貼る文章が強くなる
ゴールは「ネイティブ」ではなく「通じる+事故が減る+信用が増える」。

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